| 内装壁 |
| 住宅の壁仕上げ材料としては、何と言ってもクロスが断然多い。他の仕上げ材料の名前を挙げると珍しい感じがしてしまうほど、ポピュラーになっている。 クロス以外だと、珪藻土、板貼り、E.P.、・・ん〜その他は・・思いつかないなぁ〜。和室系だとジュラク、漆喰とかもあるかな・・。 まあ、だけど、とにも角にも使用頻度言えば、クロスの一人勝ち状態です。ところが・・私・・このクロスってのが、どうも好きになれないのです。 クロスには等級があって、SP級(ニート級)、A級、AA級、B級、C級って感じのグレード構成になっています。(今ってA級なるものが存在するかどうか不安ですが・・)SP級ってのは一番お値打ちなグレードでアパート、分譲マンション、分譲住宅でよく使われています。ただし選べる柄が少ないです。私のお客さんはクロスは勧めませんが、「どうしてもクロスがいい」というお客さんにはAA級を図面に書いておきます。当然SP級より若干値ははりますが選択肢が増えるので安心感があるわけです。B級、C級というのは布系または、柄がゴージャス系のものが選べる様になります。ただし・・私は図面に「B級、C級」と言う風に記載した事がありませんです。なんていうかコスト対評価が私とお客さんに取って低いって事ですかね・・。 それで私はこの「クロス」っていうのがどうも好きじゃない理由としては、ビニールなのでやはり鈍い「つや」があることが考えられます。建築建材において部位によっては「つや」があった方が「高級感」を得られる事があります。しかしこの「壁」のような大面積の部位において「つや」がない方が良いと考えられる訳です。 後・・なんといっても、ほとんど人が「クロス」を貼っている・・というのも大きな要因かも知れません。 それで、私がよく使用する内装壁材料としてはE.P.の艶消しです。素人の人には余り馴染みがないと思いますが、一般的に言う水性の「ペンキ」です。ペンキだとシンナーの匂いとかひどいんじゃない?と思われるかも知れませんが水性なので、仕上げた直後からそんなにひどい匂いはありません。個人的にはクロスの接着剤の方が体に悪いのではないかと・・思っています。 E.P.の値段は建築屋さんにも寄りますが、クロスと同等か安いと思います。積算資料とか見ると断然E.P.の方が安いんですが、建築屋さんによっては「E.P.仕上げ」というものに疎くてクロスと同じ価格を入れたりします。 E.P.の良さは、好きな色を選べるっていうのと、使用する時は艶消しで塗るのですが、この「マット感」がとてもいいのですよ。又、ペンキ屋さんがローラーとか刷毛で塗って行きますので「手作業」の感じが表現されます。クロスはどちらかと言うと人間が作業した後を残さない仕上げ方法ですね。 悪い部分は艶消しで仕上げますので、どうしても汚れ易いです。でもって雑巾でも拭けますが、ビニール素材のクロスと比べると・・拭いても綺麗にならないかな? それとE.P. は所詮塗料なんで、万が一下地にヒビが入るとそれがもろに出ます。しかしクロスであれば、若干のヒビであれば、クロスが吸収してくれるでしょう。 クロスとE.P.以外のもので仕上げようとすると、ほとんど値段が高くなっていく事を覚悟しなければなりません。 今、はやりのものとしては「珪藻土」があげられるでしょう。クロスと比較すると値段的には倍以上違ってきます。しかしながらクロスと違って自然素材ということで人気があるのです。クロスってビニールなので壁を密封しますが、この珪藻土っていうのは「呼吸をする」ってことが一時期キャッチフレーズとしていました。 その他に「調湿機能」があります。つまり湿度が上がった場合は珪藻土が吸収してくれて部屋の湿度が上がりにくくなるって事です。またシックハウスで問題視されているホルムアルデヒドも吸収してくれるものもあるらしいです。 注意しないといけないのは「珪藻土」にもピンキリの商品がある・・ということです。安いものにには「珪藻土」の割合が少なく高い商品になると「珪藻土」の割合が多くなるのです。せっかく珪藻土を塗ってもらっても余りにも割合の少ない珪藻土では良さを感じる事は出来ないかも知れません。 調湿機能のある壁材としては、INAXが出している「エコカラット」という商品もあります。珪藻土と同じ様にホルムアルデヒドも吸収してくれます。いいんですがお値段の方がはるので、全体をやるというより壁の一部にエコカラットを貼る・・と考えた方が現実的かもしれません。 調湿機能のある壁材として、もう一つ紹介しておきますがクリオンという会社が出しているハーモナイトシーズという商品もお勧めです。私はW.C.L.とかシューズインとかによく使います。珪藻土やエコカラットはホルムアルデヒドを吸収するのに対して、ハーモナイトシーズはホルムアルデヒドを分解してしまう・・みたいな事が書かれています。つまり珪藻土やエコカラットは吸収してある一定値を超えるともう吸収出来なくなるのですが、ハーモナイトシーズは半永久的だそうです。まっ、そんなこともあってお客さんにはハーモナイトシーズをお勧めするのですが・・これがまた高いんですよ!!・・いいものは高い・・そんな感じですかね。 |